こんにちは!ツクセルブログのゆうへいです。
ネットショップを検討していると、モール型サイトのAmazonと、ネットショップを簡単に作れるShopifyと悩んでしまうかもしれません。
今回は、ネットショップの作成を検討している皆さん向けに、Shopifyがなぜ「Amazonキラー」と呼ばれているのか、今後どちらを重要視していくべきなのかについて徹底比較して解説していきます。
Shopifyとは?
Shopifyは、2004年に設立されたECサイトを簡単に作れるサービスを提供しているカナダのオタワに本社がある企業です。日本で言えば、BASEやカラーミーショップなどが近いサービスになります。
従業員数は5000を超えており、2019年時点で175カ国100万店舗以上がShopify上でECサイトを運営しています。日本語にも当然対応しており、他言語・多通貨・海外配送にも対応している「Amazonキラー」と呼ばれているサービスです。
中小企業はもちろんですが、バドワイザー、ニューヨークタイムズ、テスラ、レッドブル、ペプシなど世界的な大手企業などにも導入されています。クラウドベースでSaaSとよばれる、月額費用(サブスクリプション)型のサービスです。
AmazonとShopifyの違いについて
Amazonは「モール型ECサイト」と呼ばれており、Shopifyは「カート型EC」と呼ばれています。同じように商品を販売することができるサイトですが、根本的には、全く違うサイトということになります。
Amazonの販売方法やメリット
Amazonのような大手モールが誕生する前は、実はShopifyで作成しているような個別のECサイトが一般的でした。
しかし、Amazonや楽天といった「モール型サイト」が集客力を高めることで、EC事業者は自分たちでマーケティングしなくても勝手に集客できるようになりました。
例えるなら、イオンモールが勝手に毎日1万人以上のお客さんを呼んでくれるため、その中に歯医者さんを作れば、まったく無名の歯医者さんでもたくさんお客さんがきてものが売れてしまうのです。
そういった点で、これまでブランドがなかったEC事業者にとっては、楽天やアマゾンに出店し、多くのお客様を獲得することが可能となりました。
しかし、問題点もあります。
例えば、Amazonや楽天の中で競合が増えると、自分たちの商品を買ってくれる人の数は相対的に減っていきます。
また、Amazonや楽天に定められた出品手数料などが数万円以上しており、10年前よりもずっとたかい手数料になっています。
つまり、今後もAmazonや楽天が「利益を上げたい」と思えば、手数料をあげることが簡単で、そういったモールに出店している会社としては従うしかないのです。
救世主Shopifyの特徴
一方、Shopifyは、自分たち独自のサイトを簡単に作れるサービスです。日本ではBASEなど似たようなサービスも誕生しています。
こうして誰でも簡単に自前のショップをもち、顧客と直接つながることを「D2C(Direct to Consumer)」と呼びます。
すでにAmazonや楽天に頼らなくても、InstagramやYouTube、あるいはテレビやコアなファンなどがいる場合は、Shopifyでより安い手数料でモール内の競争などに晒されることなくネットショップを運営していくことができるのです。
Shopifyに乗り換えるショップが増えている理由
現在はインスタグラムなどのSNSで集客が簡単になっており、実店舗を構えなくても商品をブランディングすることが可能な時代になっています。
これまでは百貨店に置いてもらったり、Amazonや楽天に頼ったり、人の目をひきつけるためにお金を払う必要がありました。
しかし、今後はより小さな事業者でもインスタグラムやYouTubeで必要な人に直接情報を届けて、商品を販売していくことができるはずです。
また、Shopifyはあくまでも「システム屋」としてのスタンスを貫いています。
Amazonは、Amazonとしてのサービスを拡充しています。例えば、Prime Videoなど独自の便利なサービスを導入したり、出品者に関わる点だと、「返品基準」などをAmazonがすべて取り決めています。
つまり、自由な商売ができない状況なのです。もちろん、こういったことがめんどくさいECショップにとってはありがたいと感じたりすることもあるでしょう。
しかし、そうではなくAmazonに対してあまりよくない印象をもっていたショップはどんどんShopifyのような便利なネットショップ開業サービスに乗り換えて行っているのです。
これまでAmazonでしかできないと思われていた商品管理や、さまざまなオプションもほとんどがShopifyで手軽に導入することができます。
Amazonで使えない会員登録やポップアップなどの機能を使うことでより売上をあげていくこともできるのです。
Shopifyに乗り換えるショップが増えている理由
やはり、手数料の高さや自由度の低さが大きいと思います。
大規模になるほどモール型に頼るよりも、自社サイトで手数料安く販売できた方がお客様へサービスもしっかりと返すことができます。
また「乗り換える」ではなく「並行する」という選択もあります。
Shopifyには在庫管理機能があり、これはAmazonと楽天と連携することができます。これによって、自社サイト・楽天・アマゾンの在庫管理を一元化することができ、他のサイトには在庫があるのに売れないなどの事態を防ぐことができます。
今後は、Shopifyがメインになるだけでなく、こうしたハブとしての役割をShopifyが
まずBASEとShopifyの基本的な情報を比較していきたいと思います。
Amazon | Shopify | |
会社名 | Amazon Japan株式会社 | Shopify Japan株式会社 |
所在地 | アメリカ | カナダ |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 4900円〜 | 29ドル〜 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 |
テーマ | モール型の為なし | 1000テーマ以上、自作も可能 |
決済方法 | 「クレジットカード決済」「コンビニ(Pay-easy)決済」「銀行振込決済」「AmazonPay」「後払い決済」 | 「Shopify ペイメント」「Apple Pay」「Google Pay」「 Shop Pay」「 PayPal 」「Amazon Pay KOMOJU」「 携帯キャリア決済」「Paidy」「 GMOイプシロン 」「SBペイメントサービス 」「2Checkout 」「CyberSource」「 BitPay」 |
プラグイン | ー | Shopify Apps(世界中のプラグインを利用可能) |
会社の所在地
Amazonはアメリカに所在しており、Shopifyはカナダが本社となります。
Shopifyの情報も記載
Shopifyは初期費用は無料のサービス
AmazonもShopifyも初期費用は無料からスタートすることができます。Amazonは4900円〜となっており、Shopifyは月額料金が必要となります。最も安価なプランで29ドル(だいたい3300円)です。
ちなみに、Shopifyの料金プランは以下のようになっています。ほとんどの方にはまずはベーシックプランで十分ですが、手数料など若干違いますので注意が必要です。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
月額料金 | 29ドル | 79ドル | 299ドル |
ECサイトとブログ機能 | ○ | ○ | ○ |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
24時間体制サポート | ○ | ○ | ○ |
販売チャネルの追加 | ○ | ○ | ○ |
手動で注文作成 | ○ | ○ | ○ |
ディスカウントコード | ○ | ○ | ○ |
無料SSL証明書 | ○ | ○ | ○ |
カゴ落ち対策 | ○ | ○ | ○ |
ギフトカード | ー | ○ | ○ |
プロレポート | ー | ○ | ○ |
高度なレポート | ー | ー | ○ |
ペイメント不正分析 | ○ | ○ | ○ |
日本のカード手数料 | 3.4%+0円 | 3.3%+0円 | 3.25%+0円 |
海外/AMEXのカード手数料 | 3.9%+0円 | 3.85%+0円 | 3.8%+0円 |
Shopifyペイメント以外利用の追加料金 | 2.0% | 1.0% | 0.5% |
おすすめな人 | Shopifyを初めて利用する人、小規模なネットショップを運営する予定の人、まずはお試ししてから拡大していきたい人など。 | これまで他のネットショップを利用していて一定の売上が既に期待できる人、最初からある程度の規模のネットショップを動かしていきたい人。 | 大手企業や有名なブランドなど、すでに大きな売上や利益が期待できる会社。 |
決済手数料の違いを比較
ネットショップの買い物では、クレジットカードの利用頻度が最も高いと思いますので、こちらをメインに決済手数料を比較したいと思います。
BASE | Shopify | |
クレジットカード | ○ | ○ |
コンビニ決済 | ○ | ○ |
銀行振り込み | ○ | ○ |
後払い決済 | ○ | ○ |
キャリア決済 | ○ | ○ |
代金引換 | ○ | ○ |
Amazon Pay | ○ | ○ |
楽天ペイ | ー | ー |
PayPal(ペイパル) | ー | ○ |
PayPay(ペイペイ) | ー | ○ |
Stripe | ー | ○ |
Square | ー | ー |
Google Pay | ー | ○ |
Amazonの手数料
売上の15%
となっております。
しっかり集客面はAmazonが保証している分、手数料が高い印象です。競合の数などにはよりますが、売上があがりやすいプラットフォームだからこそ仕方ないかもしれません。
Shopifyの決済手数料
Shopifyペイメント〈ベーシックプラン選択時〉
国内(VISA、MasterCard):3.4%
海外&AMEX:3.9%JCB:4.15%参照元
となっております。
非常に対応決済も多く、手数料も安い印象です。JCBにも対応しています。
ただ、月額の手数料が必要になってきます。月額料金が29ドル(3300円)となっております。
入金サイクル
Amazonは入金サイクルが14日ごとです。Shopifyは1週間ごとに入金可能です。
BASE | Shopify |
14日ごと | 毎週日曜日締め 翌週金曜日払い |
結論:自社で集客できてしまうならShopifyがおすすめ
アマゾンは集客力が強い分、手数料も非常に高くなっていますので、もしインスタグラムや固定ファンなどがいる場合はShopifyのほうがおすすめだといえます。
カスタマイズの違いを比較
Amazonで可能なカスタマイズ
モール型ですので、商品写真や説明以外はほとんどカスタマイズ可能な部分はありません。
逆に言えば、みんなが安心して利用できる「Amazonのデザイン」に誰でも簡単にすることができるので、ブランドというよりは必要性の高い商品を売るには非常にお勧めだと思います。
Shopifyで可能なカスタマイズ
最初からロゴを削除することが可能です。(ただし29ドルの月額費用は発生します)。
テンプレートは無料のものも、有料のものも、非公式のものもあり、1000以上の世界中の人たちが作成しているテーマを利用することが可能です。
また、サイトのデザインなども非常に自由度高く編集することができます。HTML、CSSなどはもちろん、Shopify向けのアプリケーションも世界中の人が作成しています。
また、Shopify Appsでは「できないことはないのではないか」と思えるほど、たくさんのアプリケーションを導入することができます。ただし、有料のものが多かったり、日本語対応しているものが多いわけではないので、利用については注意が必要です。
それぞれおすすめな人
Amazonがおすすめな人
私が考えAmazonがおすすめな人をご紹介します。
・集客力がなくAmazonにある程度頼っていきたい人
・Amazon内での競合が弱く自分たちの方が売れると思える人
Shopifyがおすすめな人
私が考える、Shopifyをおすすめしたい人をご紹介します。
・できるだけネットショップ起業で売り上げや利益をあげていきたい人。
・将来的に世界中で使ってもらえるブランドなどを作成していきたい人。
・今後、拡大するときにサイトを移すのが面倒な人。
・会員登録やLINE登録など顧客リストをしっかり作っていきたい人。
・世界最先端のサービスを使っていきたい人。
まとめ
今回はネットショップを開業する上で、ShopifyAmazonの比較を行いました。
基本的には「集客は他に任せて商品開発に集中したい人にはAmazon」がおすすめで、「よりカスタマイズしながら長期的にショップを運営していきたい人」はShopifyがおすすめです。
もちろん、この両方をスタートするということも良い選択肢だと思います。
ただ正直、ほとんどの人にとってはShopifyを運営するメリットが非常に多いと思います。どうせ商品を販売しているのであれば、自前のショップで売れた方が手数料も安くなり、よりお客様にサービス提供できるのです。
ツクセルのサービスについて
弊社は、Shopifyを使ってネットショップを運営している事業者・個人の方向けのコンサルティングや制作代行を沖縄で行なっております(全国対応可)。制作費用 29万円からと業界でも最安値で、完全オリジナルテーマを制作させていただきます。
なぜオリジナルテーマがいいの?
無料・有料などのすでにあるテンプレートを利用してショップを運営することもできますが、やはり「別のサイトで見たことあるな」とお客様に思われてしまいます。いくら作り込まれたテンプレートでも、商品やブランドの世界観にあったオリジナルテーマほどはお客さんにとって買い物したいと思えるサイトにはなりません。
みなさんが作りたいサイトの構想をお伝えいただければ、弊社にてShopifyを使って制作代行させていただきます。
売上アップにつながるマーケティング施策をご提案
また弊社では制作代行だけでなく、Shopifyの運用代行・Instagramの運用代行なども行なっております。「Shopifyの最新動向」や「Instagmの最新動向」を常に私たちが追いかけながら、みなさんはECショップ運営に集中していただける仕組みです。
現役ECサイトオーナーだから悩みがわかる
弊社では、すでにいくつかのECサイトをShopify上にて運営しております。だからこそ、Shopifyでどうすれば売上が上がるのか?管理コストを下げれるのか?ということを常に本気で取り組んでいます。
WEB制作会社・コンサルティングのみを行なっている会社ではなく、現役のECサイト運営者だからこそ、ECショップ運営されている方の悩みや課題がしっかりとわかります。
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